令和4年5月30日、代表取締役社長が交代しました


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当社の取り扱っている橄欖岩(カンランガン)について


当社は、橄欖岩を加工し製品にしております。橄欖岩について、以下ご説明いたします。

1.橄欖岩とオリビン

橄欖岩の主要構成鉱物が橄欖石で、通常は「カンラン石」「かんらん石」とかな表記されることが多く、また、英語では「オリビン(olivine)」と表記され、これは、かんらん石の色がオリーブ色(olive)をしていることから付けられました。「オリビン」は、当社名の由来にもなっています。

2.地球の内部構造との関係

地球の構造は、いくつかの層から成っており、大まかには、地球の表面を覆っている「地殻」、地殻の下の「マントル」、さらにその下に「核」と呼ばれる部分があります。多くの岩石は、地表に近い地殻でのものですが、橄欖岩は、地殻よりももっと深いマントルの上部にあったものが、地殻変動により地表に出てきたものと考えられています。

3.分布範囲

日本国内では、北海道日高地方に、世界的には、北欧(スカンジナビア半島)、ロシア(ウラル山脈)、アメリカ(東海岸、西海岸)等に分布しております。

4.橄欖岩の特性

橄欖岩は非常に硬質で耐火性にも富む岩石で、化学成分はマグネシウム(MgO)が多く、ほぼ同量のシリカ(SiO2)と化学的に結合してフォルステライト(2MgO、SiO2)という極めて安定なケイ酸塩鉱物を構成しています。また、比重(g/㎤)が3.0〜3.3と他の岩石に比べてたいへん重いという特徴も持っています。

当社では、この特性を生かして、橄欖岩を原料として粉砕、篩分したオリビンサンドを主に生産し、鉄鋼や肥料など、工業資材として多方面で活用されています。また、比重を利用し、重量コンクリート骨材として、湾岸工事用石材としても特性を発揮しております。